Skip to content
患者さんをさいごまで診療できる歯科医師の育成を

Message

超高齢社会の日本では、有病者歯科・高齢者歯科のニーズが日々上昇しています。

しかし、現在そのために必要なことを系統だって学べる場所はほとんどなく、一方で、在宅高齢者の全身状態は医療の向上とともに重篤化しているのが現状です。

そのような状況の中、有病者歯科・高齢者歯科の質の向上は喫緊の課題であり、それらに特化して必要な義歯と全身管理、摂食嚥下障害を学ぶ場所が必要だと考え、「ツナゲルド会」という会社を立ち上げました。

Vision

「現在なんとなく行われている歯科訪問診療分野の学問を確立し、日本でしか行われていない歯科訪問診療を世界に誇れる仕事にする」

これが私たちの描くビジョンです。

日本では介護保険の導入とともに歯科訪問診療が開始されました。しかし、必要な教育を受けられないが故に歯科訪問診療に携わらない・携われない歯科医師が多いというのが現状です。現代の日本では要介護高齢者が増加しており、歯科訪問診療のニーズも増えていますが、需要に対して供給が追いついていないのです。歯科訪問診療は歯科の究極の目的である食事にダイレクトに関わることができ、低栄養の予防に寄与できる一方で、外来とは少し異なる技術や知識が求められます。私たちは学びの場を作り、歯科訪問診療の担い手を増やすことで、この状況を打開していきたいと考えています。

Mission

患者さんの生活を多職種とともに支え、さいごまで診療できる歯科医師を育成する

歯科医師は外来や訪問診療で有病者を診察する機会がありますが、その時に病気のみかたがわからないために、診療を断ったり必要な治療が行われないケースがあります。大学病院など専門的な施設を受診する必要があっても、有病者ではそれが容易ではなく、患者さんが困る、我慢するという事態が生じてしまいます。在宅での生活を続けるために歯科治療を受けているにもかかわらず、義歯や歯が痛い、食事ができない、低栄養に陥るという目的とは逆の悪循環に陥ってしまうのです。

そのような悪循環を断ち切るため、当会のセミナーを通じて学んだ知識やスキルを活かして、患者さんをさいごまで診療できる歯科医師の育成を使命と考えています。

Service

ツナゲルド会では、オンラインおよび対面による「全身管理」「義歯」「摂食嚥下障害」に関する講習を開催しております。また、上記メイン講習のほかに不定期でアドバンスの内容の研修会、講師を派遣してOJTやカルテレビュー、ビデオレビュー、実際の患者さんの診療に関するコンサルティング業務なども行なっています。

全身疾患に関する講習

総論、循環器疾患(心不全、虚血性心疾患)、出血傾向の評価と対応、易感染性の評価と対応、MRONJ、局所麻酔の使いわけ、ACP (Advance Care Plannning)、終末期の対応

義歯に関する講習

義歯作製から義歯の修理、訪問診療での工夫など

摂食嚥下障害に関する講習

摂食嚥下障害の診察の流れ、疾患(神経内科医師によるパーキンソン病、パーキンソン病関連疾患など)、訪問看護師が行う摂食嚥下リハビリテーション、誤嚥関連肺疾患、口腔機能、ミールラウンド、臨床栄養、臨床推論

OJT(診療同行)/カルテレビュー/ビデオレビュー

義歯、全身管理、摂食嚥下障害に対するOJTやカルテやビデオを用いて供覧相談

単発のアドバンス講義

セミナーの特徴

当会のセミナーでは、技術に偏りがちな従来のオンラインセミナーでは学べない学術的な観点を取り入れたプログラムをご用意しています。

有病者歯科・高齢者歯科に特化

有病者歯科・高齢者歯科は横断的な分野であり、嚥下障害や全身管理に関する医学的な知識も必要とされ、要介護高齢者の義歯は高度なスキルが求められます。当会のセミナーではそのような技術と知識を総合的に学べるプログラムをご用意しています。

一般的なセミナーをよりアップデート

一般的な義歯について学ぶオンラインセミナーは他にもありますが、要介護高齢者の義歯は健常者とは異なる難しさがあり、その経験が求められます。また、摂食嚥下障害について、当セミナーでは嚥下内視鏡を使用する以前に必要な知識や考え方について学ぶことができます。

横断的分野を系統的に学べる

有病者歯科・高齢者歯科の実践のために必要なスキルと知識を系統立てて学ぶことで、自分自身で課題解決ができるようになります。また、当会セミナーを通して有病者歯科・高齢者歯科に特化した診療をする歯科医師が集まり、その分野における課題の抽出や相談をする場に参加することができるようになります。

セミナー講師

ツナゲルド会のセミナーは、大学病院や医師とのネットワークがあるという強みを活かして、講師に実臨床をしている医師をはじめ、大学で教鞭をとっていた教授や学会の指導医・専門医を講師としてお招きし、より質の高い講義を行なっています。

セミナー予定

有床義歯コース
有床義歯コース
開催日程

2024年5月25日土曜日、26日日曜日に開催
25日は10時〜16時50分まで
26日は9時30分〜16時までの予定
新御茶ノ水駅徒歩0分、連合会館にて開催
https://rengokaikan.jp/access/index.html

申し込みはこちら
概要
 day1  
1古屋純一だめな義歯の見方
よい義歯のイメージ
マル模の取り方
旧義歯の見方、ランドマークを理解できる。概形印象を適切に行える。
2古屋純一上顎の精密印象
下顎の精密印象
訪問診療での注意点
究極の多数歯欠損である全部床義歯の印象採得が理解できる。
3古屋純一咬合高径の決め方
水平的下顎位の決め方
訪問診療での注意点
咬合採得の手法、咬合高径の評価、下顎位の誘導法が理解できる。
4古屋純一試適時の必須確認事項
人工歯排列のコツ
下顎位を間違えた時
咬座印象の意義
試適時の確認事項と義歯の咬合様式が理解できる。下顎位の確認方法と修正法が理解できる。
5畑中幸子義歯に与える咬合様式
義歯装着と調整の手順
粘膜面と咬合面の調整
訪問診療での注意点
適切で効率的な義歯装着、調整ができる。
6古屋純一質疑応答(希望者のみ) 
 day2  
7古屋純一義歯の修理、リライン、ティッシュコンディショニング、軟質裏装材適切で効率的な義歯修理とリラインができる。
8畑中幸子義歯と嚥下
訪問診療での義歯で考慮すべきこと、訪問診療でのコツ
義歯と嚥下の関連、訪問診療での義歯治療の注意点とコツを理解できる。
9古屋純一
畑中幸子
参加者の症例を用いた有床義歯治療の相談個別の症例に必要な義歯の設計、治療のコツを理解できる。
10鈴木哲也全部床義歯と部分床義歯の印象と咬合の違い部分床義歯の印象と咬合の特徴を理解できる。
11鈴木哲也部分床義歯による治療のコツ部分床義歯による治療のコツが理解できる。
12古屋純一
鈴木哲也
畑中幸子
質疑応答(希望者のみ)
演者間での議論
総合ディスカッション

到達目標:有病者の義歯治療に関する悩みを解決する

講師

古屋純一
鈴木哲也
畑中幸子

料金

【料金】¥110,000
【支払方法】銀行振込

定員

20名

開催場所

対面
お一人につき一つ、悩んでいる患者さんの模型をご持参ください。講師が個別に相談にのらせていただきます。

申込締め切り

2024年4月25日

キャンセルについて

申し込みのキャンセルは開催14日前の5月11日まで可能です。キャンセルされる場合は、当ホームページ問い合わせフォームよりご連絡ください。

申し込みはこちら
摂食嚥下障害コース
摂食嚥下障害コース
開催日程

2024年6月15日16日の2日間で開催いたします。
15日9時半〜16時50分、16日9時半〜15時半までの予定です。

申し込みはこちら
概要
 担当内容到達目標
1若杉葉子(歯科医師)摂食嚥下障害のみかた嚥下障害が主訴でない患者さんでも、機能障害を気にしながら診療することがイメージできる
2山本敏之(神経内科・医師)パーキンソン病とレビー小体型認知症パーキンソン病とレビー小体型認知症の特徴や診療時の留意点を理解する
3山本敏之(神経内科・医師)進行性核上性麻痺(大脳皮質基底核変性症含む)、多系統萎縮症、筋萎縮性側索硬化症進行性疾患の病態と嚥下機能を理解する
4若杉葉子(歯科医師)口腔機能障害口腔機能について理解を深め、疾患に起因する機能障害を診察できるようになる
5上田章人(呼吸器内科・医師)誤嚥関連肺疾患誤嚥が関係する肺疾患について理解する
6松本朋弘(総合内科・医師)臨床栄養ライフステージに即した栄養状態の評価について理解する
7青木千津子(看護師)訪問看護師の行う摂食嚥下リハビリテーション訪問看護師の仕事を理解し、連携について考える
8岩佐康行(歯科医師)食事評価・ミールラウンド施設でのミールラウンドの実施方法を理解し、VEが必要な患者をピックアップすることができる
9宮上泰樹(総合内科・医師)臨床推論嚥下障害の患者に生じる変化について仮説を立てて検討することができる

到達目標:嚥下内視鏡検査を実施する前に必要な知識を取得し、摂食嚥下障害の患者さんのアセスメントができるようになる。

講師

青木千津子
岩佐康行
上田章人
松本朋弘
宮上泰樹
山本敏之
若杉葉子

料金

【料金】¥110,000
【支払方法】銀行振込

定員

20名

開催場所

オンライン(zoom)

申込締め切り

開催日の1ヶ月前を締切とさせていただきます。

キャンセルについて

申し込みのキャンセルは開催14日前まで可能です。キャンセルされる場合は、当ホームページ問い合わせフォームよりご連絡ください。

申し込みはこちら
全身管理コース
全身管理コース
開催日程

2024年7月20日21日に開催
20日9時半〜16時10分まで、21日9時半〜16時までの予定です。

申し込みはこちら
概要
 担当内容到達目標
1若杉葉子(歯科医師)全身管理概要、コンサルテーション全身管理の意味を理解する
コンサルテーションの意味を理解する
2萩庭頌(循環器内科・医師)心不全と虚血性心疾患について心不全と虚血性心疾患について理解する
3寺中智(歯科医師)局所麻酔薬の種類局所麻酔薬の違いを理解する
4田山秀策(歯科医師)循環器疾患患者に対する歯科的対応
講義2~4を通じて循環器疾患の患者のリスクを評価し、不整脈も含めた循環器疾患患者の観血処置時の全身管理を適切に行うことができる
5寺中智(歯科医師)出血傾向の評価と対応易出血性に関して評価し対応できる
6若杉葉子(歯科医師)易感染性の評価と対応易感染性の評価ができ、前投薬や薬の使い方について理解できる
7川俣綾(歯科医師)MRONJについてMRONJのリスクのある患者に対して適切な対応をとる事ができる
8若杉葉子(歯科医師)経口摂取していない患者の対応経管栄養や静脈栄養、気管カニューレなどを使用している患者の留意点を理解できる
9井上淑恵(医師)急変とACP急変のハイリスクの患者や急変の前兆を知り、医科歯科連携や多職種連携に活かせるようになる
10村田志乃(歯科医師)終末期の対応(口腔がん患者の症例を通じて)終末期の実際と対応を知る

到達目標:有病者の歯科治療に際して、適切な医科歯科連携と全身管理ができるようになる

講師

井上淑恵
川俣綾
田山秀策
寺中智
萩庭頌
村田志乃
若杉葉子

料金

【料金】¥110,000
【支払方法】銀行振込

定員

20名

開催場所

オンライン(zoom)

申込締め切り

開催日の1ヶ月前を締切とさせていただきます。

キャンセルについて

申し込みのキャンセルは開催14日前まで可能です。キャンセルされる場合は、当ホームページ問い合わせフォームよりご連絡ください。

申し込みはこちら

News

義歯コース内容更新のお知らせ
義歯コース内容更新のお知らせ

義歯コースの内容を更新しました!
講師も内容も豪華すぎます!!
演者間での激論の時間もあり、対面コースならではの濃い内容となっております。
ぜひぜひ一緒に義歯について学びましょう!!

摂食嚥下障害コースの日程が決まりました
摂食嚥下障害コースの日程が決まりました

摂食嚥下障害コースの開催が6月15日16日に決定しました。
どうぞよろしくお願いいたします。

全身管理コースの日程が決まりました
全身管理コースの日程が決まりました

全身管理コースの開催が7月20日21日に決定しました。
どうぞよろしくお願いします。

コースの説明(全身管理コース)
コースの説明(全身管理コース)

全身管理コースの説明をさせていただきます。

有病者の全身管理は訪問診療だけでなく、外来でも実は必要です。
ただ、予備力がなかったり病院受診が容易でなかったりする点で、要介護高齢者の場合に特に重要になります。
また、3つのコースの中で経験やデータの蓄積が最も必要なことでもあります。つまり、浸潤麻酔の選択や止血、投薬について病院での実績を参考に訪問診療で展開し、訪問診療で実際どうだったかを収集し分析していくことが必要だと思っています。つまり、自分たちが歯科訪問診療での全身管理の実際を作りあげていく必要があります。
自分たちが安心して臨床をしていくためにも、共に経験を蓄積していくところから始めてみませんか?
先生方の経験や疑問をお待ちしています。

コースの説明(摂食嚥下障害コース)
コースの説明(摂食嚥下障害コース)

摂食嚥下障害コースの説明をさせていただきます。

歯科医師の皆様は、嚥下障害の診察といえば嚥下内視鏡検査だと思われる方が多いかもしれません。
つまり、嚥下内視鏡が使用できれば嚥下障害の診察ができると思ってらっしゃるかもしれません。
でも、それは違います。
我々歯科医師が、う蝕や歯周病の治療について長年学んできて診療ができるように、嚥下障害の診察も必要な知識があって初めて行うことができます。言うなれば、タービンと内視鏡が同列です。診断をできない人がタービンを使うことがいかに怖いかは想像に易いと思いますが、内視鏡も同じです。嚥下内視鏡検査から得られるのは一つの所見に過ぎません。その所見からどう判断しフォローしていくかは知識がないとできません。
ツナゲルド会では、まず嚥下内視鏡がなくても機能障害の診察ができることを目標にしています。そのために必要な内容を用意しました。
その後、食事場面に同席したり、STや看護師と連携したり、嚥下内視鏡ができる歯科医師と連携したりすることで知識と経験を深めていっていただけたらと思っています。
また、異なるセミナーで嚥下内視鏡の技術を習得されたのち、嚥下内視鏡検査をしたけれども対応に悩んでいる時の相談にのらせていただきます(ツナゲルド会の有料会員限定)。
手段を適切に使用し、患者さんの食をサポートできる歯科医師をともに目指していければと思っています。

コースの説明(義歯コース)
コースの説明(義歯コース)

義歯コースの説明をさせていただきます。
こちらのコースの最大の特徴は、義歯の専門家でもあり、摂食嚥下障害の専門家でもあり、実臨床で訪問診療もされている古屋純一教授が講師を務めてくださっている点です。
到達目標は、”要介護高齢者に対する臨床にける義歯の悩みを解決する”です。
講義だけでなく、受講者一人ひとりの悩みに対応するため、お一人につき一組の模型をご持参いただき、設計や調整など具体的に困っていることに対してご相談にのらせていただきます。
歯科訪問診療では必須である義歯に関して、知識と技術をアップデートしていただけたらと思っております。

Back To Top